もう詰んでる？

山本五十六といえば、

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」

という名言を残しているが、以下も有名。日米開戦について、意見を求められた時、

「それは是非やれと言われれば、初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ。三国条約が出来たのは致方ないが、かくなりし上は日米戦争を回避する様、極極力御努力願ひたい」(近衛文麿「近衛日記」)

けど、結局、日本は無謀な戦争に突っ込んだ。

日本は、昔から客観的に見て明らかに勝ち目のない勝負に突っ込むことを良しとしてきた。戦略面での誤りの積み重ねで、自らに不利な状況を作り上げてきたにも関わらず、それを戦術面で解消出来るかのように考えて。

今、自分が恐れているのは、以下の３つの無策。

・人口減少に関する無策(+氷河期世代の非正規雇用に関する無策)

・南海トラフ等首都圏を襲う巨大震災に関する無策(考えるべき首都機能移転など、かけ声で終わった)

・ハイパーインフレーションに関する無策(国債乱発)

しかも、これらが同時に発生する可能性も、無くはない。また、これらに起因する災害が起きた場合、個人が多少の備蓄をしていたなんかじゃ、到底焼け石に水で、それこそ国外に出なきゃいけないなど、ある意味、最悪な事態を想定しなきゃいけないかもしれない。端的に言えば、日本政府が機能不全に陥り、ベネズエラみたいな国になること。

とは言っても、日本の国際社会におけるプレゼンスや経済力から見て、困っても誰か他の人(国)が助けてくれるだろう、と、多くの人は思っているんだろうが。

で、ひるがえってじゃあ自分は何をするんだと問われた時に、何も考えられない自分がいる。せいぜい、米ドル建資産をシコシコため込むくらい…生贄にされるのを待つヤギの気分